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京都定番のお土産「八ツ橋」と「生八ツ橋」の違いは?|お買い物トリビア(48)

出典:photoAC(京都を代表する和菓子「八ツ橋」)


京都を代表する和菓子の一つと言えば「八ツ橋」。誕生時期は明確ではありませんが1689年頃と言われており、長い歴史のある和菓子です。

 

「八ツ橋」には色々な種類がありますが、大きく分けると「生八ツ橋」と「焼き八ツ橋」に分かれます。どちらも京都を代表するお菓子として認知されていて、京都観光の土産売り上げ全体の45.6%(生八ツ橋24.5%、焼き八ツ橋21.1%)を占めている大人気のお菓子です。

 

その「八ツ橋」の発祥は創業300年以上の歴史を持つ「本家西尾八ツ橋」と言われています。「本家西尾八ツ橋」は白餅や焼き菓子を旅人に提供していたお茶屋で、明治時代から昭和初期に行われた博覧会を通して世界に「八ツ橋」を広めたお店としても非常に有名です。

 

一般的に「八ツ橋」と言うと柔らかい三角の形をした「生八ツ橋」ですが、お煎餅のような硬い「焼き八ツ橋」とは、何が違うかご存じですか?

 

 

お買い物トリビア「京都定番のお土産「八ツ橋」と「生八ツ橋」の違いは?」の答えはこちら。わかりましたか?

 

出典:photoAC(「八ツ橋」と「生八ツ橋」は作り方が違うだけで原料は同じ。)

 

正解は、「原料は同じ。作り方が違う」です。

 

「八ツ橋」と言われると実際に思い浮かぶのは、柔らかくてモチモチした三角の形をした皮の中にあんこが入ったものを思い浮かべると思いますが、実は柔らかい「八ツ橋」とは違ったパリパリした「八ツ橋」があります。

 

柔らかい「八ツ橋」の正式な商品名は「生八ツ橋」と言い、パリパリしたお煎餅のようなものを「八ツ橋」と言います。ですが最近では「焼き八ツ橋」と呼ばれることも多いようです。

 

「生八ツ橋」も「焼き八ツ橋」も、原料は上新粉(米粉)、砂糖、ニッキ(シナモン)の粉末と同じ原料を使っていて、「生八ツ橋」はこれらを混ぜて捏ねたものを蒸し、「焼き八ツ橋」はその蒸したものを更に焼いたものなのです。

 

「八ツ橋」という名前の由来ですが、字から想像すると橋の形が由来と思われがちですが、ふたつの説があり、1つは、作曲家「八橋流」の開祖八橋倹校の名からとったという説と、「伊勢物語」にも登場する三河の国八橋の板橋に形が似ていることからとったという説があります。ですが今ではどちらが真実なのかは知る術がないのがとても残念です。

 

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