「竈猫」は何と読む?難読漢字クイズ|美しい日本語 (126)
出典:筆者作成
「結構毛だらけ猫灰だらけ」は、かの有名な寅さんの口上。猫が灰だらけといわれても、現代人にとってその様子を想像するのは難しいかもしれませんね。ですが、昔の日本では、灰まみれになった猫は冬の風物詩でもあったんです。
「竈猫」は、寒がりな猫が暖をとる様子を表している言葉。いまと違い、電化製品などが充実していなかった時代に猫はどこで温まっていたのでしょうね。竈猫はそれをうまく言い表している言葉ですが、何と読むでしょうか。
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難読漢字クイズ「竈猫」の答えはこちら。読めましたか?
正解は、竈猫(へっついねこ)でした。
もしくは、そのまま「かまどねこ」と読むのも正解です。猫が灰だらけになってしまうのは、火が消えても温もりが残っている「へっつい」、つまり、「かまど」に潜ってしまうからだったんですね。
へっついがある家はもうほとんどありませんし、現代人なら「炬燵猫」のほうがしっくりくるかもしれません。ちなみに、宮沢賢治の「猫の事務所」にも竃猫が登場しますが、こちらでは「かまねこ」と呼ばれています。