まめ得のタネ

多くの方が抱える腰痛。原因と対策を体のプロが教えます!

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年齢を重ねると体のあちこちに不具合が生じてきます。そのなかでも悩まされている人が多い症状は腰痛ではないでしょうか。腰痛を引き起こす原因は何なのか? 痛みを緩和する方法などを体のプロである鍼灸師の後藤 朗さんに教えていただきました。

 

 

腰痛の原因は多数あるが、シニアの腰痛は加齢によるもの

 

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「腰痛の原因や症状は、ひとくくりにできないほど複雑で種類もあります。大きく分けると、椎間板や骨の変形によるもの、内臓や血管の病気、筋肉の傷み、腫瘍などの異物による痛み、そのほか加齢や生活習慣、心理的要因によって起こる腰痛などがあります。年齢を重ねると出てくるのは、加齢による体の部位の変形による腰痛かと思われます。腰は上半身を支えている部分ですので、日々大きな負担がかかっているんですよね」(後藤 朗さん・以下同)

 

 

痛みが出てきた際の対策は?

 

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「病院で行う『ブロック注射』などもありますが、病院にかかるほどでもないという方が症状を和らげる対策をご紹介しましょう。

 

まず、鍼灸や温熱湿布などで患部を温めることで血流を改善し、痛みを和らげる対症療法『温熱療法』です。温める方法は冷えや凝りが原因の腰痛に対しては高い効果が期待できます。自宅でもできますし、セルフケアが苦手な方は鍼灸院などに通ってもよいでしょう」

 

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「筋力低下や筋肉の緊張が原因で起こる腰痛もあります。腰を支えているのはお腹や背中、おしり、太ももの筋肉ですが、これらの筋肉をうまく使えないと上半身をうまく支えられず腰痛の原因となります。ストレッチなどで腹筋・背筋・腰回りの筋肉をほぐして、適度にトレーニングすることで腰痛改善を目指せます」

 

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「コルセットの着用は、可動性を制限する効果と痛みや痺れの緩和、そして安心感が得られるという3つの効果が期待できます。ただし、コルセットに頼りすぎると、自分の筋肉を使わなくなるため筋力低下につながってしまいます。常時使用するのはおすすめしません」

 

 

日常生活での注意点

 

「まだ腰痛の症状が出ていなかったり、初期症状という方は日常生活で以下の点に気をつけるようにしてください」

 

・重い荷物を持たない

・前かがみの姿勢を避ける

・猫背にならないようにする

・寝るときは横向きの体勢で寝る

 

腰痛はとても一般的な症状であるため、ともすれば軽く考えてしまいがち。けれども、長引く腰痛は日常生活に影響を及ぼすだけでなく、重篤な病気や後遺症のリスクが潜んでいることも。適切な治療・ケアを受けるためにも、まずは専門医の診察を受けることをおすすめします。

 

 

(先生プロフィール)

 

 

後藤 朗さん/鍼灸師。美容鍼と小顔矯正の鍼灸院「ゆうはり」院長。オリンピック選手をはじめ様々なスポーツ選手や、モデル、女優など多数の著名人の治療を担当し2019年1月に恵比寿に「ゆうはり」をオープン。

 

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