まめ得のタネ

プロカメラマンに聞くスマホ撮影術(3)~撮り方の基本~

出典:photoAC


スマートフォンに付属するカメラで「もっとキレイに撮りたいな」と思っている方のためにお届けしているスマホ撮影術。今回もプロのカメラマン・中村年孝さんに撮り方の基本を教えていただきました。

 

連載第3回目はいよいよ撮影編です。スマホの持ち方やシャッターの押し方など撮り方の基本をご紹介します。過ごしやすい季節、お散歩などちょっとした外出時に季節の移り変わりを撮影してみてもいいですね。

 

 

撮影するときのスマホの持ち方

 

出典:photoAC

 

「今回は撮り方の基本をやっていきたいと思います。まずは撮る時のスマホの持ち方ですが、手ブレを防ぐために両手でしっかり持ちましょう」(中村さん・以下同)

 

カバンや荷物を持っているときはどうしたらいいですか?

 

「片手がふさがっていたり両手持ちができない場合は、脇を閉め肘を脇腹にあてるなどして、しっかり固定するのが理想です」

 

カメラとは勝手が違い、小さくて薄いスマホはしっかり持たなければ落としやすく安定感もイマイチ。基本的なことが意外と大切なのですね。

 

 

シャッターの押し方

 

出典:photoAC

 

「シャッターを切るときに画面をタッチするのですが、あまり強く押すとそれもブレにつながるので、優しく押してください。また、機種によってはスマホの側面についている音量ボタンなど物理ボタンをシャッターにできるものがありますので、押しやすい方を選ぶと良いでしょう」

 

出典:中村さん提供(左上に指が映り込んだ状態)

 

「上の写真のように、レンズ前に指が来ていて写り込むことがよくありますので、こちらも気をつけてください」

 

 

スマホは水平に構えるのが基本

 

出典:中村さん提供(スマホを水平に構えて撮影した状態)

 

「どんな被写体を撮るときでも、水平に構えるのがまずは基本です。とくに建物や風景写真が傾いてしまっていると、あまり気持ちいい写真になりません。水平、垂直のラインを意識してカメラを構えましょう」

 

出典:中村さん提供(スマホを左に傾けて撮影した状態)

 

「基本は水平なのですが、傾けるなら通常ではやらないくらい思い切り傾けてみるのも面白みを出す手段のひとつです。これは建物や人物や動物、料理撮影などに効果的なことが多いですので、遊ぶ気持ちでトライしてみてください」

 

カメラの持ち方や構え方などとても基本的なことですが、おざなりにしている方も多いのではないでしょうか? これらをほんの少し気をつけることで写真の仕上がりが一段とよくなるはずです。さっそく身近なものを撮影してみてくださいね。

 

 

中村カメラマンのプロフィール

 

 

寫眞家 中村 年孝

東京工芸大学 芸術学部写真学科 卒業

現在フリーランスとして活動

商業写真撮影を中心に、文化財・歴史資料撮影も手がける。

また、映像制作やドローン撮影も行っている。

ライフワークとして年齢、性別、国籍など一切問わず

100万人を目標に " 笑顔 “を撮影し続けている作品

「Happy Face Photo」を制作。

趣味はホッキョクグマの観察と撮影。

http://toshitaka-nakamura.com/

 

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